お釈迦様の手のひら

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講演会のお知らせ

テーマ:「屋久島の海の森:藻場のこれまでとこれから」
講師:寺田竜太氏(鹿児島大学大学院連合農学研究科教授、研究科長)
期日:2023年11月18日(土)午後2時~4時
会場:屋久島町役場議会棟会議室
主催:屋久島持続的資源利用研究会(代表中島成久法政大学名誉教授)
後援:屋久島町・屋久島環境文化財団
*無料、事前予約不要、問い合わせ先:nnaka@hosei.ac.jp

講演要旨:
山に森があるように,海の中にも森があります。海の中の森は「藻場」とも呼ばれてお
り,海藻などが繁茂する場となっています。藻場は,さまざまな魚介類の暮らす場所や産卵場所であることや,海藻類が光を浴びて酸素を出すことから,沿岸域の生態系を支える存在として重要です。屋久島の沿岸には,岩場を中心に藻場が随所に見られます。しかし,近年,藻場が衰退したり,熱帯性種に置き換わったりするなど,問題となっています。今回は,屋久島の藻場の状況と問題点,今後の変化についてわかりやすくお話します。

講師プロフィール
1993年北海道大学水産学部卒業、1999年北海道大学大学院水産学研究科修了(博士,水産学)
2001年鹿児島大学水産学部助手、2003年助教授(2007年以降は准教授)、2016年現職
環境省レッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の選定・評価検討会藻類分科会)委員
環境省モニタリングサイト1000(重要生態系監視地域モニタリング推進事業沿岸域調査)委員他
Ryuta Terada, et al. (2021). Japan’s nationwide long-term monitoring survey of seaweed communities known as the “Monitoring Sites 1000”: Ten-year overview and future perspectives. Phycological Research 69: 12–30 DOI: 10.1111/pre.12395などの専門的な論文以外に、『海藻の疑問50』(成山堂書店、2016年)などの一般書執筆多数。
*2000年代には,環境省自然環境保全基礎調査(緑の国勢調査)で九州沖縄各地の藻場を
調査し,2010年代以降は環境省モニタリングサイト1000沿岸域調査や環境省レッドリス
ト改訂作業を通して,全国各地で調査を行ってきました。現在でも自らタンクを背負って
潜り,調査をしています。

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