トビウオ漁の変化
屋久島から毎度ばかばかしいお話をお届けします。ゴールデンウィークも後半に入りましたが、観光客であふれています。それはそれで結構なことですが、なかにはとんでもない勘違いをしているお客さんもいます。
とし食堂で夕方食べていた時、トビウオを食べていた二人付れの客。なにやら福岡から来たらしい。としさんに向かって「トビウオおいしかったです」と言いながら、こう続けました。「トビウオって飛んでいるときに獲るんですか?」
隣の席に座っていた私も耳を疑いました。トビウオが飛ぶときは、大きな魚に追われて、窮余の一策で空に逃げるのですが、まさかその瞬間を人が狙って、一網打尽にする、と想像していたのか!!!
もともと、屋久島のトビウオ漁は「時期トビ漁」といって、4~6月ごろ沿岸に産卵に来るトビウオを獲っていました。ところが、沿岸の藻場が少なくなると、時期トビ漁は廃れ、その代わりに沖合を泳いでいるトビウオを獲る「沖トビ漁」に変わりました。観光客の皆さんにも、その辺の事情をぜひ知っていただきたいものです。
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